本日のガジェット 「ビクセン ポラリエU」<前編>

今年は久方ぶりにメインのカメラを買い換えたことで、初めて「天の川」の撮影に目覚めてしまいましたが、毎回、自宅の近場(埼玉県東松山近郊)でばかり撮影していることもあって、さすがに東京の都心部等に比べれば遥かにマシでしょうけど、それでも、こんなに田舎なのに”光害”は避けられず、満足の行く「天の川」は、まだ一度も撮影できていません。。

やはり、光害の少ないエリアまで思い切って遠出しないことには、無理っぽいですね。。

とはいえ、既に12月も後半に差し掛かり、天の川の一番美味しい部分である”夏の天の川”は、もう物理的に撮影が難しい季節になってしまったので、、再び”夏の天の川”が顔を出し始める来春以降にリベンジしなきゃ、ですね。。

ただ、ここ数年、仕事がずっと忙しいため、なんとか土日は休めるものの、年齢的に体力が低下してきていることもあり、土日を使って遠出する、というパワーもかなり減退しています。

よって、なんだかんだ言って、来年も恐らく、天の川を撮影するために遠出するような機会は、ほとんど無いと思うんですよね。。

となると、、環境的な弱点(光害が避けられない)があることは前提としたうえで、それでも天の川をちょっとでも綺麗に撮影するためにできることは2つくらいしか無いと思ってます。

うち1つは、「自分の撮影技術を上げること」ですが、怠け者の当方としては、いつも「上手くなりたい」という”向上心”だけは持っているものの、「行動」が伴わないので、なかなか上達しないのですが、まぁ、これからもいろんなものを撮影していけば、さすがに今より、スキルが「落ちる」ようなことはないと思ってます(^^;

そしてもう1つは、「機材」の観点です。どんなに撮影の”腕”が上がったとしても、「機材」としての限界があると思います。

特に「天の川」のような「星空」や「天体」の場合は、個人の「スキル」よりも、「機材」におけるウェイトが圧倒的に高いと思ってまして、、その最大の要因の一つが、「星は常に動いている(地球が自転している)」ということです。

20mm前後の広角カメラの場合でも、「固定撮影」の場合、星が止まっているように撮影できるのはせいぜい15秒とか20秒あたりあでしょうし、200mm以上のレンズの場合だと、恐らく2秒とかでも流れて写ってしまうと思います。

シャッタースピードが短くなると、どうしても、天の川や、(見え方が)小さな天体等をきちんと浮かび上がらせて撮るのが困難になりますし、こればっかりは、どんなに腕の凄い写真家でも、どうすることもできないと思うんですよね。

ということで、”常に動き続けている”星を、「止まっている」ように撮るためには、「赤道儀」もしくは「ポータブル赤道儀ポタ赤)」といった機材が必要になってくるんですが、これが、一色揃えると結構高いんですよね。。

「赤道儀」のほうが本格的で、より綺麗に撮れるんですが、その分、機材が大きくなって気軽に運んだりできない感じですし、そもそも「値段」も高過ぎて、当方のおサイフ事情では無理です。

一方、「ポタ赤」だと、安いものなら2万円くらいからあるのですが、安いモノは「コンデジとかミラーレスAPS-Cに広角レンズ」的な、軽いカメラ&レンズで使うことを想定しているため、フルサイズカメラに中望遠、みたいな組み合わせだと、強度的に苦しい感じなのです。

しかも、「ポタ赤」の本体だけ買っても、それだけでは使うことができず、「雲台」(ポタ赤用とカメラ用の2台必要)や、強度的にしっかりしている「三脚(積載重量が最低でも5kg以上程度)」等、「ポタ赤」本体以外の機材も用意しないといけないし、ある程度信頼できる商品にしようと思うと、「ポタ赤」本体の価格よりも、周辺機材の値段のほうが高くなってしまうんですよね。。

そんなわけで、、天の川を撮り始めた今年の初夏から、ずっと「ポタ赤」が欲しかったんですが、そう易々と行けるような価格ではなかったので躊躇していたものの、「天の川」だけでなく、少なくとも「星」を流さずに止めて撮影するには、ポタ赤や赤道儀がないと話にならないため、今回、思い切って、「ポタ赤」を購入することとしました。

ということで、ここ数ヶ月、ずっと「ポタ赤」のリサーチをしていたのですが、今、国内で正規品として販売されているポタ赤の種類はそれほど多くないため、自ずと選択肢は、下記のような商品に絞られます。


Vixen ポータブル赤道儀 星空雲台ポラリエ(WT) ホワイト 355051

ビクセン(Vixen) ポータブル赤道儀 星空雲台 ポラリエ U 35491

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモS シルバー 455166

Kenko ポータブル赤道儀 スカイメモT レッド 465981

SIGHTRON サイトロン コンパクト赤道義 NEW nano.tracker 外部バッテリー対応 AS0005
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

unitec(ユニテック) SWAT-310V-spec ポータブル赤道儀
価格:178200円(税込、送料無料) (2020/12/20時点)


大きく分けると、上記6種類に絞られると思います。

この中で「nano tracker(ナノトラッカー)」が最も安価ですが、その分、強度的にも一番弱いため、候補からは除外しました。

逆に、最も高価なのが「SWAT」で、この「SAWT」にはいくつかのグレードがあるんですが、一番安いモデルでも十数万円するんですよね。。

高いだけあって、非常に評判も高い商品なので、当方も、そりゃ買えるならこのSWATが欲しいですが、前述のとおり、ポタ赤の場合、ポタ赤本体だけでは使い物にならず、その他周辺機材にもかなりお金が必要となるため、残念ながらSWATは手が出ませんね。。

ということで、残すは、ビクセンの「ポラリエ」シリーズと、ケンコーの「スカイメモ」シリーズの4機種です。

恐らく、ポタ赤を買おうと思う人は、多くの方が「ポラリエにするか、スカイメモにするか」で一度は悩むと思うんですよね。

当方も、相当悩みました。

というのも、コスパ的には、圧倒的に「スカイメモ」のほうが優れています。

「ポラリエ」には、初代「ポラリエ」と、今年発売された「ポラリエU」があり、「ポラリエU」は発売されてからそれほど経っていないこともあり、価格が6万円前後とかなり高いですが、初代「ポラリエ」は3万円くらいですね。

一方、「スカイメモ」シリーズは「スカイメモS」と「スカイメモT」があり、どちらも3万円ちょっと、といった感じです。

よって、価格的には「ポラリエU」が頭ひとつ抜けており、残りの「ポラリエ」「スカイメモS」「スカイメモT」がほぼほぼ同じくらいの価格帯なんですが、「ポラリエ」と「スカイメモ(S、Tとも)」との最大の違いは、「極軸望遠鏡」が、「スカイメモ」シリーズには、最初から備わっている、という点です。

ポタ赤や赤道儀を使ううえで、もっとも大切なセッティング作業が「極軸合わせ」という、要はポタ赤の方向を「北極星」(正確には、北極星の近くの極軸)に向けて設置する、ということが挙げられますが、この「極軸合わせ」がきちんとできていないと、せっかくポタ赤や赤道儀を使っても、撮影の際、星が「流れて」しまうんですよね。

で、この「極軸合わせ」には、大きく次の3通りの方法があり、

  1. ポタ赤に設置された「穴」から北極星を覗いて合わせる・・・正確に合わせることができない
  2. 極軸望遠鏡を使って合わせる・・・正確に合わせられるが、やや手間がかかる
  3. PC画像を使って合わせる・・・最も正確且つ楽に合わせることができる

というようなやり方ですが、最後の「3」の方法が最も精密且つ正確に極軸合わせができる分、費用面が高くつきますし、PCも必要になってくるので、よほど凝ってる人やおサイフに余裕がある方じゃないと、やらないと思いますね。。

よって、上記のうち「1」もしくは「2」の方法が一般的ですが、「2」の極軸望遠鏡を使うやり方のほうが「1」よりもずっと正確に極軸合わせができます。

そして、「ポラリエ」シリーズには、この「極軸望遠鏡」が付属していないので、必要な人は、後から別売の極軸望遠鏡を買わなくてはならず、しかも、3万円くらいするんですよね。。

一方、「スカイメモ」シリーズには、最初から「極軸望遠鏡」が付いているので、買い足す必要が無いのです。

値段的に、これはかなりの「差」になります。

ではなぜ、「ポラリエ」は極軸望遠鏡が別売りなのに、スカイメモと同じくらいの価格なのかと言えば、いくつか理由はあると思いますが、最も大きいのは「日本製」ということではないかと思います。それと、使用している部品も、さすがに、スカイメモよりは良いモノを使っているようです。確かに、「動作安定性」という点では、色々とネットの情報を見ている限り、ポラリエよりもスカイメモのほうが、「途中で動作が勝手に止まった」等の不具合発生頻度が高いような気はします。。

それでも、機能的には、ポラリエ(初代)もスカイメモもそれほど変わりませんし、むしろスカイメモのほうが優っている部分もあるのに、値段がほとんど変わらないのであれば、「極軸望遠鏡」が最初から付いているスカイメモのほうが、断然お得ですよね。ポラリエだと、後から3万円も出して、極軸望遠鏡を買わなくてはいけないので。。

ということで、、かなり悩みましたが、財政的に厳しい当方としては、「コスパ」を優先し、「スカイメモ」シリーズに行くこととしました。

そうなると、あとは価格的にそれほど変わらない「スカイメモS」、「スカイメモT」のどちらにするか、という選択になります。

商品としては、「スカイメモT」のほうが新しく、その分、機能も洗練されていて、スカイメモTは、ほぼ全て操作は「スマホ」からアプリを使って操作するのですが、「積載可能重量(カメラやレンズ等の重さ)」が、「スカイメモS」だと「5kg」なのに対し、「スカイメモT」は「3kg」なんですよね。この「2kg」の差は、結構大きい気がします。。

自分の場合、フルサイズカメラですし、そこに、望遠レンズと雲台を入れると、2kgは超えてしまいます。

今回は割愛しますが、これはスカイメモだけでなくポラリエにも言えることですが、ポタ赤に「カウンターウェイト」をつけて、積載可能重量をグッと上げる方法があり、そのやり方をされている人たちもたくさんおられるようなので、「積載可能重量」が「3kg」でも、そのやり方をすれば、倍くらいにはなるようなんですが、、それでも、”感覚的”に、スカイメモTの「3kg」とスカイメモSの「5kg」とでは結構な差があると思われ、、スマホ制御等はできないにしても、「積載可能重量」が大きいほうが安定して動いてくれるのではないか?と思い、敢えて古いモデルである「スカイメモS」に決めることとしました。

そして、先日、一旦「スカイメモS」をネットショップでポチりました。

が、、、既に発注した後になって、「やっぱりスマホで操作したい」とか「信頼できる『国産』のほうがいいかな・・」とか、またしても”迷い”が生じてしまい、、逡巡を重ね、、結局、「ええい、こうなったら、ポラリエ。しかも、安いほうの『初代』ではなく、最新の『ポラリエU』に行ってしまえ!」という”神のお告げ”が聞こえてきたため(笑)、ポチった日の夕方、急いでネットショップに電話を入れ、「やっぱり、スカイメモSはキャンセルし、ポラリエUにしたい」と伝え、注文の変更をしてもらいました。。

ということで、最後の最後に前言撤回し、しかも、頭一つ高い値段の「ポラリエU」に思い切って行くこととした次第です。

この「ポラリエU」の積載可能重量は、「スカイメモT」よりも少ない「2.5kg」です。しかも「初代ポラリエ」に至っては、さらに少ない「2kg」なんですが、前述した「カウンターウェイト」を使う方法で、軽くトータル3kg以上はありそうな機材を積んで使っている人がたくさんおられるようですし、そのことによるトラブル等もほとんど聞かないので、おそらく新型の「ポラリエU」であれば、さらに安心なのではないか、ということと、やはり、今年発売されたばかりの新機種なので、初代ポラリエに比べて、改善された点や追加された機能が満載のため、「買った後」の精神衛生上、この4機種(スカイメモS、スカイメモT、初代ポラリエ、ポラリエU)に中で、最も安心して使えそうなのがポラリエUだったので、他の3機種に比べて随分と高くはなってしまうものの、その分は「安心料」だと割り切ることとし、ポラリエUに決めました。

ということで、、一度は「スカイメモS」をポチったわけですが、撤回し、「ポラリエU」を選択しました。

そして、一昨日、ポラリエUが到着しました。

届いた外箱は、想像していたよりもかなり小さかったです。それと、「高級感」という観点でも、最近はAppleに影響されてか、Appleに限らずたくさんのIT機器メーカーの商品が、「外箱」という点でも、かなり質感の高いものになってきていることに見慣れてしまっているので、このポラリエUについても、高いんだからもうちょっと外箱のデザインや質感が高かったらもっと嬉しかったんですがね(^^;

ま、いずれにせよ、大事なのは外箱ではなく、「商品そのもの」なので、、早速開封の儀も執り行いました。

最初に箱を開けると、こんな感じ。
そしてついに、ポラリエUの姿が現れました。

ということで、この続きは後編にて。。


Vixen 天体望遠鏡アクセサリ ガイダー ポーラメーター ポラリエ撮影用 35511

ビクセン(Vixen) ポラリエU 極軸望遠鏡 PF-LIIセット 35495

Kenko 天体望遠鏡アクセサリー スカイメモS/T用微動雲台 SV シルバー 455241

Kenko 赤道儀 スカイメモRS 60th‐Ltd 三脚セット 455319

Kenko 天体望遠鏡アクセサリー スカイメモS/T用三脚 シルバー 2段 ナットロック式 U3/8ネジ
よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる