本日のガジェット 「ビクセン ポラリエU」<後編>

<The Riddle ver.3.0: 本日のガジェット 「ビクセン ポラリエU」<前編> >

ということで、念願のポタ赤となる「ポラリエU」がやってきました。

開封の儀を済ませ、動作確認するべく、早速使ってみることにしました。

自宅からさほど離れていない、真っ暗闇の秘密のスポット(笑)に出向き、ポラリエUをセッティングし、300mm望遠レンズにてアンドロメダ銀河とオリオン大星雲、20mmレンズにてオリオン座を中心とした星景写真をそれぞれポラリエUに繋いだ状態で撮影してみました。

まず最初にやらなくてはいけない作業、且つ、最も大事な作業である「極軸合わせ」に関しては、当方、極軸望遠鏡はお金が無くて買えていないため(^^;、、ポラリエUに付属の「覗き穴」を使って行いました。

北極星はすぐに分かるので、「覗き穴」で設定するのは、簡単です。

ただし、「覗き穴」で設定する場合は、正確な極軸合わせになっていないので、特に望遠レンズを使う場合は、正確な”追尾”は期待できませんが、それは織り込み済みです。。

20mm F2.0 40秒
20mm F2.0 90秒(オリオン座部分をクロップ)

上の2枚は20mmの広角レンズで撮りました。大きく拡大すると、実は少し流れて写ってしまっているのですが、拡大さえしなければ、ほぼ「点」になってますね。

しかも2枚目のほうは、露出時間が90秒という結構長めの時間だったにも関わらず、よーく見ない限り、「点」に見えますね。

極軸合わせが正確ではないのに、ここまで綺麗に撮れてくれれば、まずは合格、といったところでしょうか。

お次は、300mm望遠ですが、本来、「ポラリエU」で300mmクラスの望遠レンズを使おうと思ば、

  • カウンターウェイトを使用
  • 極軸合わせは極軸望遠鏡を使用

の2点を施すことが望ましい(というか、限りなく「マスト」に近い)と思うのですが、残念ながら財政難によりその2点は買えていないので、とりあえず、「素」の状態のポラリエで、300mmレンズが全く使い物にならないのか、とりあえず確認してみようと思います。

まずはアンドロメダ銀河。

300mm F5.6 30秒

おぉ、これはちょっと感動しました。

作品としては全然ダメなレベルですが、少なくとも、これまで当方が「固定撮影」で撮ってきたアンドロメダに比べると、一気にレベルアップしてます。というのも、めちゃめちゃ淡いとはいえ、周囲の「渦」の大きさが、これまで撮ってきたアンロドメダとは比較にならないほど大きく写っており、僅かながら、渦の中の「縞模様」も見えます。これは凄い。

ちなみに、今まで「固定撮影」で撮った中で、最もまともに撮れたアンドロメダでも、所詮こんなレベルでした ↓

極軸合わせをもっと正確に行って、且つ、光害の少ない場所で撮影すれば、これよりも更に綺麗に撮れるでしょうから、、露出時間が30秒程度なら、カウンターウェイト無しでも「素」の状態でポラリエUは十分使えるのではないか、という印象です。

そしてお次はオリオン大星雲。

300mm F5.6 30秒

 こちらは、ピントが甘々となってしまったものの、それでも、これまた、今まで当方が「固定撮影」で撮っていたオリオン大星雲に比べると、明らかに綺麗に写っていると思います。ただ、上のアンドロメダ銀河と同じく「30秒」で撮影したものの、こちらは、随分と周囲の星たちが”流れて”写ってしまっていますね。。やはり「極軸合わせ」は重要ですね。。

ということで、極軸望遠鏡を使わず、「覗き穴」での「テキトー極軸合わせ」と、カウンターウェイト無しの「素」の状態でポラリエUに無謀にも300mm望遠を直接接続してみましたが、、「全く使えない」とまではいかず、多少流れてはしまいますが、ピントさえ綺麗に合えば、そこそこマシな写真が撮れるのではないか、という印象でした。

一方、20mmの広角レンズでは、極軸望遠鏡無しでの極軸合わせでも、十分、鑑賞に耐え得る写真が撮れることも分かりました。

これからの季節、空気が綺麗で、晴れの日も多いので、そういう意味では星空撮影には適していますが、いかんせん、とにかく寒い。。。

なので、気軽に撮影に出かける、という気にはならないものの、せっかく「ポラリエU」がやってきたので、活躍してもらうためにも、なるべく”寒さ”に負けず、星空撮影に出向きたいと思っています☆


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