今年の5月にメインカメラとして、「SONY α7RⅢ」および「SONY FE 24-105mm F4 G OSS」を購入、3ヶ月余り使用してきましたが、そのパフォーマンスには”大満足”しています。
これは、我ながら、「カメラ本体」だけでなく、選んだ「レンズ」も良かったからこその結果だと思ってます。
当方が購入したSONYの「FE 24-105mm F4 G OSS」は、ネットでも総じて絶賛されているとおり、私のようなフルサイズ初心者が使うには”もってこい”と言っていい、万能レンズであることが、3ヶ月使ってみてよく分かりました。
野鳥等、よほど遠くの被写体を狙ったり、星(天の川)の撮影に拘りたい、みたいな、ある種”特殊”な対象物でなければ、日常の撮影は、スナップから風景まで、このレンズ1本でほぼ対応できると思います。
よって、当方も、当分の間、このレンズ1本あれば大丈夫だろう、と思ってました。
が、当方のInstagramには、何度かアップさせていただきましたが、6月末に、ダメ元で、自宅からクルマで10分もかからない田園地帯にて、人生初となる「天の川撮影」にトライしてみたところ、ほんの僅かではありますが、天の川が写ってくれたものですから、、、つい色気を出して、少しだけ遠出し、秩父のはずれ(東京側)で二度目のチャレンジをしたものの、前述の、自宅近所で撮った時とさほど変わらず、期待には全然届かない(天の川がきちんと写らない)感じでした。
まぁ、散々、いろいろな記事等を読みましたが、やはり、埼玉県内で天の川を撮影しようと思えば、秩父、且つ、山梨県や長野県側の奥地まで行かないと無理っぽいようなのですが、、当方、そこまで気合入れて遠出するパワーは今のところ無いですし(^^;、、くわえて、一応、自宅近所の田園地帯でも、なんとか写ることは写ったことから、自宅からさほど遠くない場所で、なんとかもう少し天の川を綺麗に撮れないものか・・・とここ数週間、いろいろと考えておりました。
「赤道儀」の使用も考えましたが、現時点ではまだ、そこまでする気にもなれず、、結局、「もっと明るいレンズが欲しい」という結論になりました。
今使っている「FE 24-105mm F4 G OSS」は、名前のとり「F4.0」のため、最低でも「F2.8」以下にしなければなりません。
且つ、今使っているレンズの広角側が「24mm」のため、画角に関しても、どうせなら、最低でも「20mm」以下にしたいところです。
そんなわけで、ここ数週間、いろいろと物色しましたが、上記二つの条件(F2.8以下、20mm以下)を満たすレンズとなると、やっぱり、ほぼ高い製品しかないんですよね。。。
そんな中、私のようなお財布に余裕の無い庶民の救世主的レンズが、こちらの「SAMYANG 単焦点広角レンズ 14mm F2.8」ですね。
SAMYANG 単焦点広角レンズ 14mm F2.8 ED AS IF UMC ソニー αE用 フルサイズ対応
たくさんの方々がレビューしてくださっている有名なレンズですが、14mmという”超広角”で、F値は2.8、それでいてお値段、4万円以下、というのは素晴らしいと思いますね。
もちろん、この値段ですので、オートフォーカスは付いておらず、マニュアルフォーカスとなりますが、天の川をはじめとした”星景写真”にオートフォーカス は不要(私のような素人でも、ピント合わせは難しくないです)だと思ってますので、正直、お値段的には「これ一択」と言っていい製品ではないかと思います。
が、今使っているレンズのF値が「4.0」ということもあり、どうせならもうひとこえ、つまり、F2.8ではなく、「F2.0」以下の世界を覗いてみたい、という想いも少なからずあるんですよね。。
となると、SONYが今年3月に発売した「FE 20mm F1.8 G」。スペック的には、まさに「これで決まり!」というレンズです。
ソニー SONY 単焦点レンズ FE 20mm F1.8 G Eマウント35mmフルサイズ対応 SEL20F18G
しかし、SONY純正の「Gレンズ」だけあって、お値段が高いです。。(11万円超え)
しかも、発売されてからまだそれほど期間が経っていないので、中古でも、全然高くて手が出ません。。(そもそも中古のタマ数も少ない)
そんなわけで、いろいろとリサーチを続けたところ、こちらの製品を見つけました。
トキナー FiRIN 20mm F2 FE AF※ソニーEマウント FIRIN20MMF2FEAF
トキナーの「FíRIN 20mm F2 FE AF」というレンズです。
こちらは、先にMF版が発売され、かなり評価が高いようですが、遅れてAFバージョンも登場しており、中古の価格もこなれてきているようです。
(MF版の公式動画 ↓)
この動画を見て、「FíRIN 20mm F2 FE」の購入を決意しました(笑)
が、あとは「MFモデル」にするか「AFモデル」にするか、の選択で少し悩みました。
というのも、前述のとおり、「天の川」を撮るだけなら、そもそもオートフォーカス は使わないので、少しでも安く済む「MFモデル」を買えばよい話です。
しかしながら、このトキナーの「FíRIN 20mm F2 FE」は、通常使用(スナップや風景撮影等)でも、かなり良い写りをしてくれるレンズのようですので、「天の川」撮影のみに使うのはちょっと勿体ない感じがします。
特に当方、風景撮影が好きなので、今使っているレンズで、広角側いっぱいの24mmで撮影することが多々あることから、せっかく評判の良い「FíRIN 20mm F2 FE」を買うなら、是非、通常の風景撮影等にも使いたい。
且つ、風景撮影をしていても、頭上に鳥が飛んだりしていると、つい、撮ってしまうので、そういう時は、オートフォーカスが付いていたほうが圧倒的に便利。。
くわえて、”中古”なら、AFモデルもかなりお安くなっているので、、そういったことをトータルで考慮し、この「FíRIN 20mm F2 FE」の「AFモデル」を”中古”で購入することを決意しました。
そして先日、商品が届きました。
”箱無し”の中古でしたので、このとおり、プチプチにくるんで送付されてきました(^^;
そして早速、開封の儀。
デザインは、シンプル且つ、適度な高級感もあり、気に入りました。
ちなみに、同じレンズの「マニュアルフォーカスモデル」のほうのデザインは、オールドレンズっぽく、目盛等がたくさん印字されており、これはこれで「メカ」って感じでカッコいいですよねぇ。なので、デザイン的には、甲乙つけ難いですが、個人的には、今回購入した「オートフォーカスモデル」のシンプル且つ高級感のあるデザインが気に入ってます(^^)
Tokina 単焦点レンズ FíRIN 20mm F2 FE MF ソニーαE用 マニュアルフォーカス
さて、開封の儀を済ませたので、そのまま早速、この「FíRIN 20mm F2 FE AF」をα7RⅢへ装着してみることとしました。
ちなみに、5月にα7RⅢを使い始めてから、レンズ交換作業をするのは今回が初めてなので、若干、緊張しました(^^;
装着後の画像がこちらです。↓
デザイン的には、なんだか、ソニー純正のレンズを装着しているようにも見えて、とても良くフィットしていると思います。
しかも、これまで装着していたSONYの「FE 24-105mm F4 G OSS」の時と比べ、「劇的に軽い!」です。
レンズ重量を比較したところ、
- SONY FE 24-105mm F4 G OSS ⇒ 663g
- トキナー FíRIN 20mm F2 FE AF ⇒ 464g
ということで、ちょうど200gの差です。
レンズだけならまだしも、カメラ本体にレンズを装着した状態でのトータルの”重量感”ですと、この「200g」って、かなり効いてきますね。。
もちろん、SONYの「FE 24-105mm F4 G OSS」は、「24mm〜105mmまでをカバーし、全域F4.0固定で撮影できて、描写も素晴らしい”神レンズ”的なレンズ」ですので、不満は無いんですが、やはり、単純に、持った時の”重量感の差”は、劇的なものがありました。
そんなわけで、この「トキナー FíRIN 20mm F2 FE AF」は、「天の川撮影専用」にするのは勿体ないレンズだと思われることから、この週末、早速、夕暮れ時の空で、わずかな枚数ですが「試し撮り」をしてまいりました。
それがこちらの画像です。↓
あくまでも個人的主観ですが、いや〜、これは素晴らしいです☆
いずれの写真も、RAWファイルをLightroomで開いた瞬間に「買ってよかった!」と思いました。
SONYの「FE 24-105mm F4 G OSS」も、24mm〜105mm全域で素晴らしい描写をしてくれる”神レンズ”だと思ってますが、広角側いっぱいの24mmと、このトキナー「FíRIN 20mm F2 FE AF」の20mmとでは、さすがに「単焦点且つF2.0」だけあって、「FíRIN 20mm F2 FE AF」のほうが、更に素晴らしい描写をしてくれる、という印象です。
しかも、「”空”撮り好き」の当方としては、以前は「オリンパスブルー」が大好きで、「E-300」を所有していたんですが、「トキナーブルー」も一度は試してみたかったので、今回、ようやくその時が来たわけですが、まさに、「これぞ、当方が求めていた”トキナーブルー”☆」と言っていいような発色をいきなり見ることができたので、大変満足です。深みがあって鮮やかな、とても美しいブルーだと思いますね。
試し撮りをしてみて、あらためて、「天の川撮影」のみに使用するのは勿体ないレンズであるということを実感しました。
今後の撮影シーンにおいて、予め「広角側で撮影する」ことが分かり切っている状態で撮影する際は、今後、この「FíRIN 20mm F2 FE AF」が主役になりそうです。
あ、今回この「FíRIN 20mm F2 FE AF」を購入した本来の目的は「天の川撮影」ですが、もちろん、天の川撮影でもF2.0の真価を発揮してくれるものと期待してます。(とはいえ、時期的に、そろそろ天の川撮影(天の川の一番明るい部分)は、そろそろ終わりに差し掛かるので、実際に天の川撮影で使うのは、来年になってしまうかもしれませんが(^^;
それと、余談ですが、この「FíRIN」っていうネーミングもお洒落ですよね。
この「FíRIN」というネーミングは、トキナーさんによると、アイルランド語で「真理」とか「真実」を意味するFirinneという言葉に由来しているらしく、「フォトグラファーの皆様に、このレンズで真理を写し撮っていただきたいと思いこの名をつけました」とのことです。
イイですね〜。しかも、当方、”北欧好き”なので、さらに好印象です。
たかだかレンズのネーミングの話ですが、個人的には、この「FíRIN」という名前も、所有満足度的にプラスに働いていることは間違いないです。(というか、レンズって、単にスペックや英数字の記号だけがネーミングになっている場合が多いので、こういうサブネーム的なネーミングって素敵だと思いますね)
ということで、このトキナー「FíRIN 20mm F2 FE AF」。第一印象としては「素晴らしい!」と言えるレンズでした。
「FE 24-105mm F4 G OSS」と共に、活躍してくれると思います。
【トキナー「FíRIN 20mm F2 FE AF」 公式サイト】
<トキナー: SONY Eマウント フルサイズ用 広角単焦点レンズ FíRIN 20mm F2 FE AF>
【トキナー「FíRIN 20mm F2 FE AF」 レビュー記事】
<Kasyapa(マップカメラ): 484:『Tokina FiRIN 20mmF2 FE AF』>
<PHOTO YODOBASHI: Tokina FíRIN 20mm F2 FE AF レビュー>
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Foton Electric Photo Books Photographer Portfolio Series 098 Tokina FíRIN 20mm F2 FE MF report: using SONY α7 II (English Edition)
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